日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
血液透析によりB-RTOによる治療が難渋したと考えられた孤立性胃静脈瘤の1例
追矢 秀人大川 清孝大磯 龍太須藤 玲子青木 哲哉根引 浩子針原 重義真鍋 隆夫荒川 哲男
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キーワード: B-RTO, 胃静脈瘤, 血液透析
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2001 年 98 巻 10 号 p. 1174-1178

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抄録

慢性腎不全をともなう孤立駐胃静脈瘤の1例を経験した.自験例は5回目のバルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術にて胃静脈瘤の血栓化を認めた.自験例は硬化剤の停滞が良好であるにもかかわらず治療に難渋しており,血液透析が硬化剤による血栓形成の妨げになっている可能性が示唆され,極めて興味深い症例と思われた.

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