日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
防風通聖散により黄疸をきたした薬剤性肝障害の1例
小沢 俊文渡辺 秀紀奥山 裕子奥村 浩二土屋 豊一丹治 伸夫安斎 幸夫海上 雅光
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 98 巻 4 号 p. 416-420

詳細
抄録

症例は46歳の女性.便秘症に対し防風通聖散を内服し,13カ月後に黄疸が出現.同剤を中止し,リンパ球刺激試験を実施したところ強陽性であり本剤による薬剤性肝障害と診断した.防風通聖散による薬剤性肝障害の報告は本例を含め3例とまれである.組織学的にはリンパ球浸潤をともなう門脈域の拡大と線維化が強く回復までに62カ月を要した.肝障害の原因の一つとして漢方製剤も念頭におく必要があると思われた.

著者関連情報
© 財団法人 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top