日本消化器病学会雑誌
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盲腸原発MALTリンパ腫の1例
辻 宗史矢野 誠司高村 道生角 昭一郎仁尾 義則樋上 哲哉丸山 理留敬西川 睦彦
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キーワード: MALTリンパ腫, 盲腸, 手術
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2002 年 99 巻 9 号 p. 1079-1084

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抄録

症例は65歳,女性.右下腹部腫瘤を自覚し,精査にて盲腸癌や粘膜下腫瘍が疑われた.術前,術中に確定診断は得られず,2群リンパ節郭清をともなう結腸右半切除術を施行.病理組織診断は盲腸原発MALTリンパ腫であった.本症の本邦報告は10例とまれで,標準的な治療法も確立していない.本症は術前,術中の確定診断が困難なことが多く,腫瘍周囲粘膜内に小病巣が残存する危険性があるため,現時点では,大腸癌に準じた術式が妥当と考えられた.

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