脳血管内治療
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テクニカルノート
脳底動脈閉塞に対する経上腕動脈アプローチでガイディングカテーテルを用いず吸引カテーテルとStent Retriever を組み合わせた血栓回収療法
天野 達雄松本 淑恵本田 有子中西 郁笹森 寛生佐藤 栄志塩川 芳昭平野 照之
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 3 巻 2 号 p. 80-86

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抄録

【目的】経上腕動脈アプローチによるguiding cathete(r GC)を用いない血栓回収療法の手技について報告する.【症例】95 歳女性.脳底動脈閉塞による意識障害で搬送された.右椎骨動脈のみ閉塞部へアクセス可能であり,胸部CT でType Ⅲ arch であったため,経大腿動脈アプローチではアクセス困難と予想された.順行性血流温存のため右上腕動脈からGC を用いず直接,吸引カテーテルを右椎骨動脈に留置した.閉塞部にstent retriever を展開後,吸引カテーテルを閉塞近位部に誘導し吸引をかけつつ一体として体外に抜去し完全再開通がえられた.【結論】経大腿動脈アプローチではアクセス困難と予測される脳底動脈閉塞例においては,経上腕動脈アプローチによる血栓回収療法は選択肢の1 つとなる.

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© 2018 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

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