脳血管内治療
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症例報告
GooseNeck Snare を用いてねじれた診断カテーテルを安全に回収できた1 例
橋本 啓太菅 一成蘆田 浩一石橋 敏寛村山 雄一
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キーワード: catheter kinking, GooseNeck Snare
ジャーナル オープンアクセス

2021 年 6 巻 1 号 p. 30-37

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抄録

【目的】ねじれたカテーテルを GooseNeck Snare を用いて安全に回収できた 1 例を経験したため報告する.【症例】69 歳女性,破裂脳動脈瘤に対するコイル塞栓術後の精査で,経上腕動脈アプローチでの脳血管撮影検査を行った. Simmons カテーテルを大動脈弓まで進めたところ,上腕動脈内でカテーテル近位部の「ねじれ」を生じた.ガイドワイヤーを用いた修復が困難であったため,右大腿動脈から新たに 8Fr long sheath を挿入し, 25 mm GooseNeck Snare を用いて,カテーテルを捕捉し,大腿動脈の sheath から抜去した.患者は検査後の合併症なく退院した.【結語】経上腕動脈アプローチでの脳血管撮影検査において生じた Simmons カテーテルの「ねじれ」に対し,GooseNeck Snare の使用は安全にカテーテルを回収するための有用な方法である.

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© 2021 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

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