脳血管内治療
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テクニカルノート
Pinnacle Blue 20とOPTIMOによる一時的なFlow Reversal法を用いたCASの1例
中村 元 安藤 晃佑上田 浩太郎田坂 研太新美 淳根本 文夫森脇 拓也畑山 和己内藤 博道
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2023 年 8 巻 3 号 p. 125-132

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抄録

【目的】マイクロバルーンカテーテルであるPinnacle Blue 20とballoon guiding catheter(BGC)を用いた一時的なflow reversal法によるcarotid artery stenting(CAS)の1例を報告する.【症例】症候性左内頚動脈高度狭窄症の81歳男性.高度狭窄かつ不安定プラークであり,一時的なflow reversal法でのCASを計画した.左総頚動脈に留置した9Fr BGCからPinnacle Blue 20を左外頚動脈に誘導し,BGCで総頚動脈閉塞を行いflow reversalとした.続いてdistal filter protection (DFP)deviceを展開し,前拡張までflow reversalで,以降は総頚動脈のBGCによるproximal protectionとDFPを併用してCASを施行した.術後,新規の脳梗塞の出現は認めず経過した.【結論】CASにおいてPinnacle Blue 20とBGCを用いた一時的なflow reversal法は,有用な選択肢の一つとなり得る.

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© 2023 日本脳神経血管内治療学会

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