論文ID: cr.2018-0142jnet
【目的】Low-profile visualized intraluminal support(LVIS)ステントを経由し機械的血栓回収療法を施行した症例を報告する.【症例】50 歳女性.右破裂内頸動脈血豆状動脈瘤に対しLVIS ステント併用コイル塞栓術を施行した.治療10 カ月後,心原性右中大脳動脈塞栓を発症.LVISを経由した吸引型血栓回収デバイス(Penumbra)での再開通を試みるもLVIS とPenumbra が干渉し断念した.次に閉塞部にステント型血栓回収デバイス(Solitaire)を展開し,それを軸にPenumbra を閉塞部に誘導し,その中にSolitaire を回収し再開通を得た.【結論】頭蓋内内頸動脈に留置されたステントを経由した機械的血栓回収療法は,注意を要するが可能である.