日本農村医学会学術総会抄録集
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第54回日本農村医学会学術総会
セッションID: 1D03
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一般演題
在宅生活の援助を通してQOLの向上をめざす
口腔ケアを中心としたケアプランを実践して
諸橋 理恵子
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抄録

はじめに
 栃尾市は人口24,268人・高齢化率=約29.6%と全国平均を大幅に上回る高齢化・過疎化の進んだ地域である。(H16/9末現在)当病院では平成12年当初から居宅療養管理指導として歯科医師・歯科衛生士の訪問に積極的に取り組んできた。この度、介護予防の観点から口腔ケアを組み入れたケアプランを実践し、QOLの向上・改善がみられた事例を経験したので報告する。
ケアプランの実際
事例1.90歳 男性 要介護3 Rさん 慢性心不全    表1
事例2.68歳 男性 要介護4 Sさん 脳梗塞(左半身麻痺)表2
事例3.74歳 女性 要介護4 Kさん 筋萎縮性側索硬化症 表3
結果
(1)口腔ケアを習慣化することにより人間関係を修復する一助になる。
(2)口腔ケアは利用者の意欲向上に効果がある。
(3)口腔ケアは利用者との信頼関係を築く手段となる。
考察
介護保険が施行されて利用者は介護サービスを自らの意思で選択・利用する権利を得ることが出来た。しかしその一方で、サービスの種類も内容も制度の仕組みなど周知されていない事も多い。口腔ケアについても同様でどうやったらサービスを受けられるのか知らない利用者は多い。ケアマネージャーは常に新しい情報や知識を集め利用者に提示することで自己決定の手助けをしているのだと考える。
光銭裕二先生の『かかりつけ歯科医』に求められる事の中に「他職種との連携がとれること」とある。ケアマネージャーとしても口腔ケアに関するスペシャリストと常によい関係作りをする努力が必要である。
今回の経験で上記のような結果を得て口腔ケアはQOLの向上・改善に非常に重要な要素であると確信した。今後もこの経験を生かしケアプランに反映していきたいと思う。
   

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© 2005 一般社団法人 日本農村医学会
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