日本農村医学会学術総会抄録集
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第54回日本農村医学会学術総会
セッションID: 1D07
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一般演題
長崎県の看護職者の介護保険に関する知識
濱野 香苗
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キーワード: 看護職者, 介護保険, 知識度
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抄録

〈緒言〉対象者が介護保険制度を有効活用するためには、退院指導等に関わる機会の多い病院の看護職者の情報提供者としての役割が重要と思われる。そこで、長崎県の病院に勤務する看護職者の介護保険に関する知識を明らかにするために調査を行ない、長崎県内9介護保険圏域の比較を行なった。
〈方法〉長崎県内の病院に勤務する看護職者で、調査協力に同意の得られた5311名を対象にした。平成15年8月、構成的質問紙を用いた郵送法による調査を実施した。分析方法はχ2検定を用い、有意水準を5%とした。
〈結果〉性別は男性7.0%、女性92.9%であった。年齢は18-74歳で、平均年齢38.4歳であった。職種の内訳は看護師75.4%、准看護師23.1%、助産師1.3%、保健師0.2%であった。就業場所は5診療科以上の病院64.5%、3-4診療科の病院16.4%、1-2診療科の病院15.7%で、就業年数で多いのは5-9年18.6%、10-14年15.7%であった。教育機関は81.1%が専門学校卒業であった。
 介護保険の知識度は、内容を少し知っている70.3%、言葉は知っているが内容は知らない22.2%、内容を良く知っている6.6%、聞いたことがない0.1%であり、圏域間に有意差がみられた。介護保険の申請手続き方法を知っていたのは74.3%で、申請場所は68.0%が市町村窓口と答え、県庁窓口が3.9%みられた。申請手続き者は家族74.8%、本人62.3%、介護支援専門員29.7%、わからない14.0%であった。第2号被保険者も介護保険のサービスを受けることができるのを知っていたのは68.3%で、介護保険を受ける条件を正解したのは73.3_%_であった。利用料の1割負担を知っていたのは54.8%であった。申請手続き方法、第2号被保険者のサービスの受給資格、利用料の1割負担の各知識で圏域間に有意差がみられた。在宅サービスについての知識は多い方から、訪問看護83.3%、デイサービス79.7%で、居宅療養管理指導が一番少なく32.7%であった。介護保険に関する情報源は、勤務先62.0%、広報31.2%、テレビ29.3%が主であった。
〈考察〉介護保険に関する知識度を佐賀県の看護職者と比較すると全体的に知識がやや少ないことが明らかになった。わずかではあるが介護保険について聞いたことがないと答えたり、申請場所を間違ったり、申請手続き者がわからない看護職者の存在は、退院指導等で介護保険についての具体的な情報提供を期待されている看護職者としては問題視すべきであると考える。患者や家族に正確な情報提供ができるように、種々の機会に介護保険に関する知識を増やすように努力する必要性が示唆された。
〈結論〉1.介護保険の知識度は、内容を少し知っている70.3%、言葉は知っているが内容は知らない22.2%、内容を良く知っている6.6%、聞いたことがない0.1%であった。2.介護保険の申請手続き方法は74.3%、第2号被保険者のサービスの受給資格は68.3%、サービス利用料の1割負担は54.8%が知っていた。

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© 2005 一般社団法人 日本農村医学会
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