日本農村医学会学術総会抄録集
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第54回日本農村医学会学術総会
セッションID: 1C08
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一般演題
泌尿器科外来における待ち時間の現状について
萩野谷 充江佐々木 麻恵根岸 裕子
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抄録

はじめに
 外来における医療の質の改善目的で、患者の意見を聞くと「待ち時間の長さ」が問題の1つに挙げられている。現在、当外来は予約制の導入がされていなく、新患・再来患者は同一医師の診察を受ける。初診の患者は問診表に基づいて諸検査が実施される。初診・再診混合診察により、検査・処置等が入り待ち時間は、患者個々により大きく差が出てしまう。今回、初診患者の時間を把握することにより、複雑性と待ち時間のながくなる原因を明確にしたいと考え、調査研究した結果を報告する。
研究目的 泌尿器科初診の待ち時間の実態調査及び待ち時間の原因を明らかにする。
研究方法
    1.調査期間 平成16年7月1日-8月31日まで
2.調査対象 上記期間中泌尿器科初診患者
3.調査方法 受付開始から診察終了時間までを受診時間とする。
4.分析方法 1)時間別・曜日別・に分類検討
        2)最も待ち時間を要した患者に対し要因を調べる。
結  果
 待ち時間平均 7月62.72分 標準偏差48.87
8月62.68分 標準偏差46.00
 受付時間別  一番短い時間帯7月・8月 10時01分-10時30分
7月 50.93分 8月 53.15分
一番長い時間帯
7月 10時31分-11時 81.26分
8月 9時31分-10時  78.75分
曜日別 一番短い曜日7月木曜日58.20分 8月土曜日45.00分
一番長い曜日7月金曜日96.00分 8月水曜日83.117分
 考  察
   時間別・曜日別に検討した結果、7月・8月に共通したことは、時間別の10時01分から10時30分の時間帯に受付した患者の待ち時間が少なく二層性を示している。前半の山(9時30分-10時)の部分は再来患者の検査介助にて看護師の一人は不在となる。後半の山(10時31分-11時)の部分は診察開始が9時30分となり、再来患者の処置・検査と初診患者の検査が重なり、処置検査室が一つであることが原因であった。
   改善策として予約検査を組む場合、予約時間をずらす、一日の予約人数を決める。尿流量測定においては、移動距離があることから、当外来にてお茶などのサービスを行う工夫をする。また、医師と話し合いながら検査や処置の時間を決める必要もある。
   厚生労働省の統計によると「待ち時間が30-60分未満で35.2%、60-90分未満で49.4%の人が不満を抱いている」となっていることから今後の対策が必要である。
結  論
   医療者側が考えていたより実際の待ち時間は短く62.7分であった。厚生労働省の統計によると当院の待ち時間は長いと言えた。受付時間帯により待ち時間の変動が見られた。時間帯を平均にする対策をとり、患者に「待った」と感じさせない環境作りが必要である。

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© 2005 一般社団法人 日本農村医学会
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