日本農村医学会学術総会抄録集
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第59回日本農村医学会学術総会
セッションID: P2-A1-6
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農村高齢者の農作業調査等に基づく健康支援策の検討
中澤 あけみ夏川 周介西垣 良夫松島 松翠前島 文夫臼田 誠柳澤 和也萩原 いづみ倉根 大和池田 陽子
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抄録

目的:今回、2009年度農林水産省の「農村高齢者の健康支援推進事業」の補助事業の調査により、農業を継続するための健康課題と健康管理活動ができる体制を検討実施する。
 方法:6団体896人を対象に調査を行ない、その結果に基づく支援策と評価を実施した。解析は、カイ2乗検定(5%有意水準)以上とした。
 結果:65歳以上の内訳では、男性は、230人(74.8歳)女性は、594人(75.8歳)
主要な自覚症状は男女ともに、体の痛み、尿漏れなどが多く、つまずきは女性の方が有意に高率であった。農作業の実施理由については、「健康やいきがい」が半数以上を占めており、8割以上が農作業を実施していた。頻度が多い作業は、野菜の世話と草取りであり、平均作業時間は2時間位で、個人差があった。男性の農業機械の使用状況では、70歳代が60.5%で80歳台でも34.6%使用していた。農作業中止理由は、男女ともに健康面や体力に関係したことが多かった。農作業の工夫点では、特に男性は高齢になるほど農業機械への依存がうかがえた。今後、必要な支援に関しては、女性では「周りの人の激励や人的支援」、男性では「農業機械・農作業技術の支援」が多かった。支援策としては、個別、集団において課題に応じた具体的な指導を実施し、参加者からはこの取り組みがよいという感想と村の理事者からも興味のある内容との評価をいただけた。JAに関しては、行政との介護予防対策の連携や助け合い組織の中期目標に今回のとりくみが位置づけられた。

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© 2010 一般社団法人 日本農村医学会
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