日本農村医学会学術総会抄録集
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第60回日本農村医学会学術総会
セッションID: WS1-2
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東日本大震災における当院DMATの活動
森 茂林 勝知上田 宣夫三鴨 肇
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抄録

 平成23年3月11日14時46分,東日本大震災が発生し,その2時間後に厚生労働省より全国のDMATに派遣要請が発動された。当院のDMATは2チームあり,今回1チームが宮城県に出動し現地で病院支援活動を行ったため,その経過について報告する。
 当院DMATは3月12日14時25分に当院を出発し,参集拠点の宮城県仙台医療センターに3月13日1時38分に参集した。メンバー構成は医師2名,看護師1名,調整員2名,移動手段は自動車,経路は岐阜から長野・中央自動車道 ,新潟・北陸自動車道,山形・山形自動車道を走り仙台に到着した。途中のコンビニエンスストアで3日分の食料,水を調達した。仙台医療センターにて統括DMATより,仙台市立病院に対する病院支援活動の指令をもらい3月13日から14日まで24時間の活動を行った。仙台市立病院には当院DMATを含めて4チームのDMATが派遣され,2チームずつが4交代勤務を行い,実働時間は各チーム12時間であった。活動内容は,現地医療スタッフが行う救急初期診療の補助であった。同病院は救命救急センター併設かつ災害拠点病院であり,現地医療スタッフもDMAT隊員であったため,活動は円滑に行われた。
 今回の活動を通じ,被災地の方々への心からのお見舞いの気持ちはもちろんであるが,それ以外に感じたことを列挙すると,1.DMATは24~48時間交代で活動を終えて帰還していくが,現地医療スタッフはほぼ不休で勤務しており,スタッフの疲弊が心配であった。2.食料,水は現地では全く調達できないため,相当量準備をしていく必要がある。3.携帯電話は繋がらないが,PHSは全く問題なく使用でき,衛星電話をほとんど使用することなく当院後方支援隊と連絡することが可能であった。4.ガソリンの給油は被災地のみならず近隣県でも困難であるため,移動手段が自動車の場合は,常に給油所の確認とガソリン満タンを心がける必要がある。であった。

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© 2011 一般社団法人 日本農村医学会
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