日本農村医学会学術総会抄録集
Online ISSN : 1880-1730
Print ISSN : 1880-1749
ISSN-L : 1880-1730
第60回日本農村医学会学術総会
セッションID: WS1-4
会議情報

福島第一原発事故による当院の避難状況について
~あの時、双葉厚生病院では何が起きたのか。~
増子 英教高橋 朝茂小林 大志加藤 陽一
著者情報
キーワード: 被曝
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

福島第一原発事故による当院の避難状況について ~あの時、双葉厚生病院では何が起きたのか。~ 【はじめに】 今年3月11日に発生したM9.0東日本大震災により福島第一原発事故が発生。このときの当院の避難状況を報告する。 【避難状況】  <3月11日>   14:46頃 地震発生。外へ患者避難開始。その後、津波到達の恐れから、再び院内2階へ避難。しかし、津波は到達せず。   21:23頃 福島第一原発から半径3km圏内に避難命令。翌日、原発から約11km離れたオンフール双葉へ避難することに。  <3月12日>    5:44頃 福島第一原発から半径10km圏内に避難命令。    6:00頃 防護服を着た警察が来院。原発から約50kmの川俣へ避難先を変更。    8:30頃 川俣町への避難開始。その後、1号機でのベントにより再び屋内退避へ。一部の患者しか避難できず。   14:30頃 今度はバスとヘリも使用して避難開始。しかし、川俣町へは一部のみで、残りは仙台・二本松へ各々避難、双葉残留組もいた。  <3月13日>   仙台組・双葉残留組:午前中、ヘリにて二本松へ到着。サーベイ・除染実施。   二本松・川俣町組:12日に避難した当院の患者の看護と搬送先確保の作業に追われる。  <3月14日>  二本松組:12日からほぼ休まず患者の看護と搬送先確保の作業継続   川俣組:患者が全員搬送され、今度は入院患者・職員の安否確認開始。 ここで、オンフール双葉組の行方不明発覚。自衛隊に救出依頼。 <3月15日>  二本松組:当院の全入院患者の搬送が完了。   川俣組:入院患者・職員の安否確認完了。    正午近くに各自避難先を確保して解散。 【最後に】  今回の震災からの福島第一原発事故は勤務時間帯であるため、自分達職員は患者避難を第一優先に行動しため、ほとんど何も持たずに避難。現在、警戒区域で立ち入ることはできないが、1日も早く帰れる日を願っている。

Fullsize Image
著者関連情報
© 2011 一般社団法人 日本農村医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top