日本農村医学会学術総会抄録集
Online ISSN : 1880-1730
Print ISSN : 1880-1749
ISSN-L : 1880-1730
第60回日本農村医学会学術総会
セッションID: WS1-6
会議情報

被災地自治体職員の肉体的精神的ストレスについて
吉田 晃小林 謙一高橋 芳江東海林 正樹南 直宏菊池 英明
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

はじめに、今回の東日本大震災で被災され、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災地の一日も早い復興を願っております。 今回の震災に当たり、JA北海道厚生連は北海道からの依頼で、宮城県七ヶ浜町へ医療応援を行うことを決め、3病院で3月下旬より医療救護班を派遣していた。当院の医療救護班は平成23年4月12日から4月19日の7日間、七ヶ浜町へ出向し滞在した。 当初、避難所での日常診療を行う予定であったが、我々が出向した時点で避難所はすでに統合されつつあり、他県から派遣されている医療救護班の活動により、当班は避難所での診療の必要はなしと判断、独自に七ヶ浜町役場職員の精神的なストレスチェックも含めた健康診断を実施した。 ストレスチェックは平成7年~11年度に「作業関連疾患の予防に関する研究班」ストレス測定研究グループが作成した職業性ストレス簡易調査票を用いた。健診は、調査票を記入後に問診を行い、血圧測定、胸部聴診を行った後、結果を受験者へ手渡した。参加した職員は4日間で臨時職員も含めた全職員260人中150人、このうち正職員は167人中130人であった。年齢は18歳~67歳で中央値43歳、性別は男性94名、女性56名であった。一部の職員は1ヶ月間ほとんど休みを取っておらず、体調を崩した職員もいた。被災地自治体職員の勤務状態やそれに伴うストレスに関しての貴重なデータであり、今回七ヶ浜町の許可をいただき、考察も含めて報告を行う。

著者関連情報
© 2011 一般社団法人 日本農村医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top