日本農村医学会学術総会抄録集
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第60回日本農村医学会学術総会
セッションID: WS3-4
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当院で分離されたStenotrophomonas maltophiliaの各種抗菌薬に対する感受性
柴田 尚宏土屋 雅子大林 浩幸岩島 康仁野坂 博行
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抄録

目的)Stenotrophomonas maltophiliaは多くの抗菌薬に耐性を示し、院内感染を引き起こす可能性のある菌として重要であるが、緑膿菌やAcinetobacterに比べ、実態は明らかでない。今回、我々は、当院におけるS. maltophiliaの臨床分離株を対象に、各種抗菌薬に対する感受性を調べたので報告する。 (方法)2009年11月から2011年5月に当院で各種臨床材料より分離されたS. maltophilia20株を対象に、CLSI-M100-S19に準じて微量液体希釈法により各種抗菌薬に対する感受性を測定し、各々の薬剤に対する耐性率を調べた。 (結果)今回対象とした20株のうち喀痰由来株が16株と最も多く、ついで胸水由来2株、尿由来1株、褥瘡由来1株であった。またこれらのうち、入院患者由来株が16株と圧倒的に多かった。対象菌株のメロペネム、レボフロキサシンおよびアミカシンに対する耐性率は、91、21および13_%_であり、3薬剤ともに耐性の株も6株存在した。MICを測定した抗菌薬の中では、ミノマイシンに対する耐性率が最も低く、4_%_であった。 (考察)当院で分離されたS. maltophiliaにおいて、多剤耐性株が確認された。こうした耐性機序として、クラスAおよびクラスBβ-ラクタマーゼ産生が考えられるが、それでは説明できない耐性もあり遺伝子学的解析を試みる必要があると考えられた。

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© 2011 一般社団法人 日本農村医学会
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