日本農村医学会学術総会抄録集
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第60回日本農村医学会学術総会
セッションID: RKS1-1
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VITAL SIGNは重症感染症をRULE-IN/OUTできる重要因子となりえるか?
長谷川 義高渡部 真志
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抄録

【 背景 】
 感染症は敗血症(性shock)の有無で重症度が判断される。重症感染症は菌血症とVital Signにより判断され、菌血症は血液培養陽性により診断される。当院において、血液培養は菌血症患者の治療対象菌を把握し治療効果を確認する手段として救急外来でも積極的に採取されているが、検体採取を判断する明確な基準はない。今回我々はVital Signが血液培養採取のタイミングの判断基準となりえるか調査した。

【 方法 】
・対象:当院救急外来を2010年1月~12月に受診し血液培養を採取した15歳以上の患者
・方法:Retrospective cross sectional observational study
各Vital sign (BT, SpO2, RR, HR, sBP)
・解析:各Vital Signの血液培養陽性・陰性群での平均値を比較

【 結果 】
 対象患者は約600名(血液培養陽性70名、陰性530名)で、当院における陽性率は約11.6%であった。脈拍数と体温において両群間に統計学的有意差を認めた。他、血圧、SpO2、呼吸数においては統計学的有意差を認めなかった。

【 考察 】
 今回の調査において脈拍数と体温において血液培養陽性・陰性の群間の比較において統計学的有意差が認められた。心拍数は体温と相関関係があると考えられており、体温が単独で血液培養陽性を評価できるVital Signである可能性が示唆された。当院の血液培養採取方法(手順、量など)は文献に準じた方法をとっており、今回の調査での血栄培養陽性率も他施設と同様となり、調査結果は妥当なものであると考えた。体温についてはより詳細な解析を行うことで血液培養採取のタイミングを示唆する可能性があるであろう。

海南病院研修医二年次         ○長谷川 義高 ○渡部 真志
青木 聡典  五十棲 秀幸  岩脇 由紀子  片山 彩子  鈴木 雄之典
坪内 寛文  長縄 郁絵  牧野 明香里 宮本 麻衣子  宮本 理恵子  西川  薫里

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© 2011 一般社団法人 日本農村医学会
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