日本農村医学会学術総会抄録集
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第60回日本農村医学会学術総会
セッションID: RKS3-15
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当院における経皮内視鏡的胃瘻造設術困難例の検討と工夫
横内 桂子松岡 裕士山下 拓磨小林 伸也細見 直樹丸岡 敬幸阿河 直子合田 吉徳近藤 英俊北村 弘樹
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キーワード: 胃瘻造設術, 造設困難
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抄録

【目的】近年、嚥下機能低下患者を中心に経皮内視鏡的胃瘻造設術(以下PEG)が広く普及している。しかし様々な理由で造設が困難な症例も散見される。今回、当院における経皮内視鏡的胃瘻造設術不可および困難例について検討したので報告する。 【対象】2008年1月から2011年5月までに当院消化器内科にPEG目的で紹介された  例を対象とした。その内PEG(十二指腸瘻、小腸瘻も含む)が不可であった症例および造設に苦慮した症例に関し検討を加えた。 【結果】PEG前検査を行った152 例中4例(2.2_%_)が造設不可であった。不可症例4例の内訳は、巨大食道裂孔ヘルニアおよび進行胃癌の症例が1例ずつ、胃術後(Billroth II法、Roux-enY法)が2例であった。その他の胃術後症例は残胃、十二指腸、小腸などに造設が可能であった。穿刺部位が不安定な症例や一部分に限局している症例には術中に超音波検査を併用することで造設が可能となった。また横行結腸介在症例に関しては、造設時にCFを併用することで安全に造設することが可能であった。 【結論】これまで我々は本学会において、横行結腸介在例に対する工夫について報告をしてきた。その他のPEG造設困難症例においても様々な工夫を行うことで安全に造設できる症例も少なくないと思われる。ただ、PEG造設患者は一般に栄養状態や全身状態が不良である場合が多く、無理な造設は生命を脅かすリスクを秘めている。造設に際しては十分な適応の検討が必要であると考えられた。

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© 2011 一般社団法人 日本農村医学会
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