日本農芸化学会誌
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Vitamin Cに關する研究(第十六報)
Vitamin Cと酵素作用
松岡 富治
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1935 年 11 巻 10 号 p. 808-816

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抄録
1.柏木Diastaseの酵素力に對するOptimun pHは温度55°Cに於て6.5附近である.
2. 蜜柑汁は柏木Diastaseによる糖化作用を著るしく活性化する事を見た.
3. 蜜柑汁中Alcoholに不溶な部分にはEnzyme以外Diastaseの糖化作用を著るしく促進する或る物質を含有して居る.
4. Vitamin Cは柏木Diastaseの糖化作用を活性化することは事實の様であるが該活性化作用の程度は極めて僅少であらう.
5. 蜜柑汁が大なる活性化能力を有する事は汁が不純にしてAktivator, Co-enzyme,無機鹽類等を溶存するに基因するものと思はれる.
6. Pepsinに依るCaseinの消化作用は蜜柑汁により抑制せられ,之はVitamin Cに依つても亦同様抑制せられるが,其の抑制程度は約20%位であつて汁の場合より大なる抑制をなす事を見た.
7. Pancreaslipaseの作用は蜜柑汁に依るも,Vitamin Cに依つても共に影響せられない.
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