日本農芸化学会誌
Online ISSN : 1883-6844
Print ISSN : 0002-1407
ISSN-L : 0002-1407
火落菌の新生育因子Hiochic Acidに関する研究
(第3報)火落菌の栄養要求
田村 学造鈴木 弥彦
著者情報
ジャーナル フリー

1958 年 32 巻 10 号 p. 778-783

詳細
抄録
(1) 真性火葉菌は新生育因子hiochic acid以外にペプチド様物質を要求する.
(2) 供試菌はチアミン,リボフラビン,ニコチン酸,パントテン酸,葉酸等のビタミンを要求し,又Tween-80を要求する.この他プリン又はピリミジン塩基類により生育が促進される.
(3) 培地中のhiochic acid量を増加すれば(Ba塩として20~3γ/ml),生育速度が早くなるが,之を減少せしめると(Ba塩1.5~0.2γ/ml),遂次lag time及びgeneration timeが延長される.
著者関連情報
© 公益社団法人 日本農芸化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top