39 巻 (1965) 5 号 p. 171-175
(1)植物体微量フッ素の定量に2~3の改良を加え, lauryl monofluoroacetate (LFA)およびmonofluoroaceto-p-bromoanilide (FBA)の植物残留性および浸透移行性を検討した.
(2)極微星フッ素の比色定量法としては,アセトン-水溶媒中でのCerium-Alizarin complexone法が非常にすぐれていた. Zirconium一Eriochrome cyanine R法は低濃度での変動係数が大きい.
(3) LFAは植物体散布後3週間以内に消失するという結果をえた.消失の割合は常にLFAのほうがFBAよりも大きい傾向を示した.
(4) LFAおよびFBAは程度の差はあるが,いずれも植物体中に浸透し,蒸散流により移行することを明らかにした.その度合はLFAのほうがFBAよりも大きかった.