日本農芸化学会誌
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甘しょ塊根におけるデンプン生合成に関する研究(第4報)
甘しょ塊根のショ糖合成酵素(その1)塊根の発育にともなう活性の変動と2, 3の性質
村田 孝雄
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45 巻 (1971) 10 号 p. 441-448

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抄録

(1) ショ糖合成酵素の活性は,塊根の発育初期に大きく,しだいに減少し,掘りとり貯蔵あるいは露光処理によって急激に低下した.発育全期間を通じて, UDP-ショ糖分解反応の活性が最大で, UDPG-ショ糖合成反応の4.5倍で, ADP-ショ糖分解反応の活性が最も小さい.また,これら3つの反応の酵素活性は,並行的に変化した.
(2) ショ糖合成酵素は,ショ糖の合成と分解の両反応で,最適pHやMnCl2の効果などで異なった性質を示した. MnCl2は,またADPG-ショ糖合成反応とUDPG-ショ糖合成反応に対しても異なった影響を与えた.
(3) ADP-ショ糖分解反応は,本実験で用いたすべての条件で, UDPあるいはUDPGによって強く阻害された.
(4) 以上の実験結果をもとに,ショ糖合成酵素の生体内における役割について考察した.

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