日本農芸化学会誌
Online ISSN : 1883-6844
Print ISSN : 0002-1407
エチレン吸収剤の開発とその利用に関する研究
筬島 豊園田 毅山本 房江中島 正利下田 満哉松本 清
著者情報
ジャーナル フリー

57 巻 (1983) 11 号 p. 1127-1133

詳細
PDFをダウンロード (288K) 発行機関連絡先
抄録

安全で高い吸収能を持つエチレン吸収剤を開発した.
1) 市販成型粒状活性炭を15%臭素酸カリウム-0.5M硫酸水溶液で処理し, 100~120°Cで乾燥して標品とした.
2) 本標品1gを130ml容三角フラスコに入れ,エチレンガス10ml (20°C, 1atm)を加えて静置した場合,そのヘッドスペースガス中のエチレン濃度は30分間で0となった.最大吸収能力はエチレンガス27ml/gと計算される.
3) 臭素酸イオンおよびヨードメトリー陽性物質は本標品から検出されなかった.
4) 本標品のエチレン吸収能はエステル,アルコールに影響を受けず,飽和水蒸気圧下および10%炭酸ガス共存下でも十分な活性を示した.
5) ケトンおよびアルデヒドは緩慢ながら本標品と反応する.
6) 本標品はエチレンとの反応によって1, 2-ジブロモエタンのみを生成する.

著者関連情報
© 公益社団法人 日本農芸化学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top