日本農芸化学会誌
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ペントサン原料の種類とその希硫酸による加水分解速度
神山 由酒井 愿夫
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1985 年 59 巻 2 号 p. 123-128

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抄録

ブナペントサンおよび根曲竹ペントサンの酸加水分解速度について検討し,その結果をトウモロコシ穂軸ペントサンおよび広葉樹から分離したキシランと比較して以下の結果を得た.
(1) ブナペントサンと根曲竹ペントサンの加水分解反応は,広葉樹から分離したキシランの反応モデルと同じモデルを用いて表現できることがわかった.
(2) 結晶性ペントサンの加水分解速度定数,kB2はペントサン原料の種類に関係なく,ほぼ同じ値であった.しかし, kB2以外の速度定数の値は,原料の種類によって異なるようであった.
(3) Zucker-Hammettの判別理論に従えば,分離したキシランの加水分解反応がA-1メカニズムに相当するのに対し,ブナと根曲竹ペントサンの加水分解反応はA-2メカニズムに相当すると考えられた.
(4) 分離したキシランを除けば,ペントサンの酸加水分解反応の活性化エネルギーは,セルロースのそれの約1/2であった.

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