日本農芸化学会誌
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ペントザンの榮養化學的研究(第四報)
消化率を左右する二要因に就て
岩田 久敬
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8 巻 (1932) 12 号 p. 1252-1258

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抄録

(1) 繊維性飼料なる稻藁,大小萎程稈,稗稈,ススキ稈を0.75%乃至1.5%苛性曹達冷溶液又は1%石灰乳(冷煮共に)にて處理すれば其のペントザン消化率は1.4~2.1倍に増加す.然るに0.25%苛性曹達冷溶液,草木灰浸出液又は熱湯にて處理するも其の消化率は増加せす.
(2) 稿稈類をアルカリ性溶液にて處理する際ペントザン消化率の増加は粗繊維並びに可溶無窒素物の其れに比し幾分大なれども此の三者は互に相並行して變化す.
(3) 食餌中ペントザンの消化率は動物の種類により著しく相異る事諸氏の實験によりて明らかなるが稻藁より分離製取せるキシランにありても同斷にして兎は79%,モルモツトは63%,大黒鼠は33%を消化吸牧せり.是れに對して馬鈴薯より分離せる澱粉は家兎によりて84%,大黒鼠によりて86%消化吸収せられ大差を認めず.

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