日本食品科学工学会誌
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研究ノート
食餌性高脂血症ハムスターにおける鹿角霊芝の中性脂肪低下作用
谷口 睦子阿賀 美穂日野 恵子井上 紳一郎石原 達也岩城 完三池田 雅夫木畑 正義栗本 雅司
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2005 年 52 巻 3 号 p. 135-139

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抄録

近年トリグリセライド (TG) が日本人における心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性の疾患のリスクファクターとして大きく注目されている. そこで, 古くから健康増進の目的で用いられている鹿角霊芝 (Ganoderma lucidum) が高TG血症に与える影響を, シリアンハムスターに高脂肪食を負荷するモデルで調べた. 鹿角霊芝は, 子実体の乾燥粉末を高脂肪食に0.1%ないし1% (w/w) となるように添加して与えた. 投与開始後1週間目に非絶食時の採血を行ない血漿中のTG値を測定したところ, 高脂肪食により誘導されたTGの上昇が, 有意かつ鹿角霊芝の投与量に依存して抑制された. さらには2週間後に測定した絶食時のTGも, 鹿角霊芝投与によって有意に抑制された. 以上の結果から, 鹿角霊芝にはTGの低下作用がある可能性が示された.

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© 2005 日本食品科学工学会
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