日本食品科学工学会誌
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研究ノート
小豆ポリフェノールの単回および継続投与が血中グルコース濃度に及ぼす影響
小嶋 道之西 繁典齋藤 優介弘中 和憲小疇 浩前田 龍一郎
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2007 年 54 巻 1 号 p. 50-53

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抄録

小豆ポリフェノール(APP)をマウスにゾンデで単回投与して,その後,ジャガイモデンプン,ショ糖およびマルトースをそれぞれ与えると,すべてのマウス群の血中グルコース濃度はコントロール群に比べ有意に低い値を示した.しかし,グルコースを与えた場合に有意差は認められなかった.また,1日に与えるAPP量を単回投与の約40%量として2週間継続投与後,ショ糖を与えた場合にも,血中グルコース濃度はコントロール群のそれに比べ有意に低い値を示した.ストレプトゾトシン誘発糖尿病マウス(STZ-DM)にAPPを単回投与してショ糖を与えると,血中グルコース濃度はコントロール値よりも有意に低い値を示した.また,in vitro実験により,APPの添加濃度に依存してα-アミラーゼおよびα-グルコシダーゼ活性が抑制されること,およびAPP亜画分(APP-EおよびAPP-M)の特にAPP-Mが,α-アミラーゼおよびα-グルコシダーゼ活性を抑制することを明らかにした.これらの結果は,APPによる血糖値上昇抑制作用は,主にAPP-Mの糖分解酵素の活性抑制作用に起因することを示唆している.

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© 2007 日本食品科学工学会
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