日本食品科学工学会誌
Online ISSN : 1881-6681
Print ISSN : 1341-027X
研究ノート
本態性高血圧自然発症ラットにおけるカキドオシ抽出物の血圧上昇抑制作用
渡辺 敏郎川田 あゆみ井上 美保石原 伸治辻 啓介
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 54 巻 9 号 p. 415-418

詳細
抄録

カキドオシ抽出物が本態性高血圧自然発症ラット(SHR)への血圧上昇抑制に対してどのような影響を及ぼすかを検討した.カキドオシ全草から熱水抽出することで収率20%のカキドオシ抽出物を得た.この抽出物には灰分が多く含まれ,特にカリウム(K)含量が高かった.カキドオシ抽出物を飼料中へ5%添加し,28日間SHRに自由摂取させると,試験14日後から対照群に比べて有意に血圧の上昇を抑制した.24時間尿を採尿し,ナトリウム(Na)およびK排泄率を算出したところ,カキドオシ抽出物を摂取することでNaおよびK排泄率ともに有意に増加した.これはカキドオシ抽出物に含まれるKの摂取によりSHRのNa排泄効果を促したことで,血圧上昇抑制作用を示したものと考えられた.

著者関連情報
© 2007 日本食品科学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top