日本食品科学工学会誌
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Enterococcus faecalis TN-9を用いた発酵豆乳の卵巣摘出ラットに対する抗肥満作用
元永 智恵近藤 正敏林 篤志岡森 万理子古米 保北村 良久嶋田 貴志
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56 巻 (2009) 6 号 p. 350-355

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抄録

 卵巣を摘出した11週齢の雌SDラットに,富山湾深層水由来乳酸菌Enterococcus faecalis TN-9で発酵させた豆乳を連日強制経口投与して,体重,摂餌量,体脂肪率,脂肪重量および各種血液生化学的検査に対する影響を検討した.対照群には生理食塩水を,豆乳群には市販の豆乳を,低用量群および高用量群には発酵豆乳を2mL/kg B.W. および5mL/kg B.W. 50日間連続経口投与した.また,陽性対照として偽手術を施したSham群を設けた.体重において対照群,豆乳群,低用量群,高用量群およびSham群は試験最終日にそれぞれ406.0g,399.0g,427.5g,358.1gおよび303.2gを示し,摂餌量では20.9g/day,20.7g/day,21.6g/day,18.0g/dayおよび19.0g/dayを示し,血清グルコース値では134mg/dL,135.8mg/dL,142mg/dL,111mg/dLおよび111mg/dLを示した.これらの項目において高用量群が対照群と比較して低値を示した.体重および摂餌量では,試験開始時より高用量群が低用量群と比較して低値を示した.試験最終日の血清グルコース値および体脂肪量において,高用量群が低用量群と比較して有意な低値を示した.高用量群においてみられた体重増加,血清グルコース値の上昇抑制は摂餌量の低下に起因するものであると考えられた.さらに,摂餌量の低下は乳酸菌発酵豆乳による影響が示唆される.

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© 2009 日本食品科学工学会
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