日本食品科学工学会誌
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研究ノート
プロテオグリカンを主成分とするサケ鼻軟骨粉末の安全性評価
工藤 重光伊藤 聖子吉原 秀一加藤 陽治
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2011 年 58 巻 11 号 p. 542-547

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抄録

サケ鼻軟骨から調製したPGNPの安全性を確認するために,細菌を用いた復帰突然変異試験,ほ乳類の培養細胞を用いる染色体異常試験,ラットにおける単回および90日間反復経口投与毒性試験,並びに,ヒトによる安全性試験を実施した.
復帰突然変異試験および染色体異常試験おいて,PGNPは陰性であった.
ラットを用いた単回投与試験においては,PGNPの投与(2000 mg/kg)に関連した変化は認められず,PGNPの致死量は2000 mg/kgを超える量であると結論づけられた.従って,PGの致死量としては,800 mg/kgを超える量であると考えられる.また,90日間反復経口投与毒性試験においては,PGNPの無毒性量が1000 mg/kg/日であることから,PGとしての無毒性量は少なくとも400 mg/kg/日であると考えられる.
ヒト安全性試験においては,PGNPを1日当たり1500 mg (PGとして600 mg),5日間継続摂取しても臨床上問題となることはなかった.

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© 2011 日本食品科学工学会
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