日本食品科学工学会誌
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研究ノート
大麦若葉から分離したルトナリンの抗酸化作用
上山 英夫青塚 康幸大川 雅史小倉 洋子筌口 桃江帆足 和憲金城 順英
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2011 年 58 巻 4 号 p. 170-172

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抄録

大麦(Hordeum vulgare L. var. nudum Hook)の若葉から,ルトナリンを分離した.ルトナリンのin vitroにおける抗酸化効果を検討した結果,DPPHラジカルの消去活性に対して,B環のカテコール構造の関与が示唆され,またサポナリンとアピゲニンの比較から,6-C-位および/または7-O-位のグルコシル基の関与も示唆された.Fenton反応によるリノール酸エチルの酸化に対するルトナリンの抗酸化活性に対しては,6-C-位および/または7-O-位のグルコシル基による妨害が示唆された.

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© 2011 日本食品科学工学会
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