日本食品科学工学会誌
Online ISSN : 1881-6681
Print ISSN : 1341-027X
研究ノート
牛乳アレルゲンタンパク質のステンレストレー上での加熱反応生成物
新本 洋士市川 由佳里永田 紗織三浦 愛美長縄 康範石川 祐子
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 60 巻 5 号 p. 233-236

詳細
抄録

加熱による牛乳アレルゲンの分子量変化を検討するために,市販牛乳,およびβ-ラクトグロブリンとラクトースの混合物をステンレストレー上で120°C,60分間加熱した.SDS-PAGE解析の結果,加熱した牛乳においては牛乳タンパク質の分子量が高分子側にシフトした.β-ラクトグロブリンにおいては,加熱によって2量体,あるいは3量体が生じた.またラクトースとの加熱によってβ-ラクトグロブリンの分子量は高分子側にシフトし,PAS染色によって糖鎖修飾されたことが判明した.さらに抗β-ラクトグロブリン抗体を用いたウェスタンブロット解析によって,単量体,2量体,3量体に加え,ブロードな多量体が検出されたことから,加熱されたβ-ラクトグロブリンが抗原性を保持していることが示唆された.

著者関連情報
© 2013 日本食品科学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top