日本食品科学工学会誌
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生ハムにおける Listeria monocytogenes の挙動に対する水分活性とくん煙の影響
後藤 清太郎渡辺 至大森 康雄府中 英孝三明 清隆森岡 豊小谷 健二小齊 喜一上﨑(堀越) 菜穂子鮫島 隆猪口 由美中島 誠人西坂 嘉代子五十君 靜信新村 裕服部 昭仁
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2014 年 61 巻 1 号 p. 9-18

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抄録

非加熱食肉製品である生ハムにおいて,10°C,嫌気条件下でのL. monocytogenesの挙動に対するaw およびくん煙が及ぼす影響について,異なる4機関で検討した.
(1)aw0.94以上0.95未満の範囲にある生ハムについて,くん煙やくん液処理を行わない試料ではL. monocytogenesの増殖が見られた.aw0.93未満では増殖は見られず,awの影響は大きいと考えられる.
(2)aw0.94以上0.95未満の範囲にある生ハムについて,くん煙処理もしくはくん液処理を行った場合,L. monocytogenesの増殖が抑制された.その際のフェノール類濃度は0.6 ∼12.2 ppmの範囲であった.

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© 2014 日本食品科学工学会
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