日本食品科学工学会誌
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小麦粉焼成菓子の温度・湿度帯別力学特性と単分子層・多重層収着水分量との関係
肥後 温子和田 淑子佐藤 之紀
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キーワード: , 吸湿, 温度, 力学特性, 焼成菓子
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2014 年 61 巻 10 号 p. 486-496

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抄録

糊化度の異なる小麦粉焼成試料を用い,調湿・調温時の力学特性と,単分子層収着水量(Wm値),多重層収着水量(MC値)との関わりを調べた.
(1)温度帯に関わらず低湿度では脆性破断し,中・高湿度では糊化度の大きい試料ほど硬化した.
(2)5℃から40℃に昇温すると,脆性破断領域が減り軟化領域が増えた.
(3)温度帯に関わらず脆性破断領域はすべて脱着時のWm領域に含まれ,硬化領域はすべて脱着時のMC領域に含まれた.
(4)糊化度の高い焼成試料はMC領域において硬化し,糊化度が低い焼成試料はMC領域から軟化が始まった.温度帯にかかわらず,MC領域は力学特性が変化する領域であった.

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© 2014 日本食品科学工学会
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