日本食品科学工学会誌
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研究ノート
米のグルタミン酸脱炭酸酵素活性の分布と貯蔵による変化
大能 俊久高橋 砂織
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2014 年 61 巻 11 号 p. 552-554

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抄録

玄米に含まれるGAD活性について検討を行った.水分14.7%の玄米は,15°Cに貯蔵することで徐々にGAD活性が減少し,12ヶ月後には貯蔵前の約30%まで減少した.玄米粉を使用した貯蔵試験により,貯蔵時の水分と貯蔵温度がGAD活性の減少に影響することが示唆された.GAD活性は胚で一番高く,100~94%の表層粉も胚に対して77%の活性があったが,内層へ行くに従い減少しており,糠部分に大部分が存在していた.

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© 2014 日本食品科学工学会
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