1968 年 15 巻 10 号 p. 471-473
(1) FD食品のコーティングによる酸化防止法について,試料の保存中における酸化の動向と復元性の面から,その効果を検討した。
(2) グルコース,澱粉などコーティング液の濃度は復元性を考慮すると2%付近が適当であった。また,コーティング溶液はアルコールより水のほうが酸化を抑制した。
(3) コーティング材はグルコースがもっとも効果があり,無処理の場合と比較すると著しく酸化を抑制した。
(4) 本方法では,コーティング後,再度FDする必要があった。