日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
茶のヌクレオチドに関する研究
(第2報)紅茶のヌクレオチドについて
滝野 慶則今川 弘
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1973 年 20 巻 4 号 p. 143-150

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抄録
紅茶の熱水抽出液についてイオン交換クロマトグラフィーによるヌクレオチドの分離・同定・定量を行なった。
国産および外国産の数種の紅茶はいずれも互に近似したヌクレオチドパターンを示すが,緑茶とは非常に異なり5'-AMP, 5'-CMP, 5'-GMP, 5'-UMP, ADPなどの5'-リボヌクレオチドのほかに,各ヌクレオチドの2'-および3'-異性体の存在が認められた。またグアノシンが検出確認され,紅茶製造中にはヌクレオチドおよび核酸の酵素的分解がおこっていることが明らかになった。
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