日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
シナン化合物含有雑豆中のシアン配糖体の定量と浸漬工程における分解およびそれらの安定性
シアン化合物含有雑豆を使用した製あんに関する化学的研究(第4報)
原川 守辻 政雄小宮山 美弘
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1981 年 28 巻 8 号 p. 412-417

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抄録
製あん工程中のシアン配糖体の挙動を調査する目的で,パター豆より抽出したシアン配糖体分解酵素と試料より抽出したシアン配糖体との反応により配糖体の定量を検討した。また数種の市販酵素と鉱酸を用いてシアン配糖体の安定性を調べた。
(1) 豆から調製した粗酵素液によるシアン配糖体の定量的加水分解条件はpH 5.6, 50℃, 1.5時間が最適で,この時のシアン配糖体の回収率は89.1%であった。
(2) 浸漬工程においては,原料豆に含まれる50%以上のシアン配糖体が未分解であり,そのほとんどは浸漬豆に存在した。
(3) シアン配種体は各種グルコシダーゼや鉱酸では分解しにくく,豆より抽出した分解酵素以外の方法ではかなり安定であった。
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© 社団法人 日本食品科学工学会

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