日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
色むらのある食品の品質評価のための可視分光分析装置の試作
魚住 純河野 澄夫岩元 睦夫西成 勝好
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1987 年 34 巻 3 号 p. 163-170

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抄録

色むらのある食品の平均的色彩の測定に有効な,可視分光分析装置を試作した.この装置は,大型積分球方式による単光束式分光光度計を基本とし,分光器の駆動,データの収集,およびデータ処理をマイクロコンピュータ化したものである.この装置では,色むらのある食品の可視反射吸収スペクトルあるいは蛍光スペクトルを非破壊的に測定し,得られるスペクトルに種々のデータ処理を施すことにより,食品の色と品質特性の関係を定量的に調べることが出来る.現在装備しているデータ処理は,反射率,吸光度,移動平均,SAVITZKY-GOLAYの平滑化,微分スペクトル,ピーク面積,諸表色系パラメータ,差スペクトル,スペクトルの和,重回帰分析などである.測定例として,5種類の青果物の反射吸収スペクトルとその2次微分スペクトル,および表皮を損傷した温州ミカンの蛍光スペクトルとその差スペクトルを示した.それらのデータをもとに,装置の性能と問題点について検討した.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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