日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
キャピラリーガスクロマトグラフィーによる窒素,酸素,二酸化炭素,アルゴンの同時分析と包装袋内ガス組成の評価への応用
吉野 典生新居 佳孝平田 孝
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1994 年 41 巻 12 号 p. 865-870

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抄録
キャピラリーガスクロマトグラフィーによる窒素,酸素,二酸化炭素及びアルゴンの常温同時分析を行うため分析システムを設定した.
(1) PoraPLOT QとMolsieve 5A PLOTを分流並列方式に構成し,フューズドシリカキャピラリーチューブを用い分流比を調整することで, 4種無機ガスを分離できた.
(2) 検量線を作成した結果,酸素は0.1%まで,二酸化炭素は0.02%まで定量可能であった.
(3) 検量線を用いないで4種無機ガスの濃度を計算で求めるため, μ-TCD温度100℃における4種無機ガスの相対感度を求めた.この相対感度で補正することで空気の分析結果は標準値にほぼ一致した.
(4) 脱酸素剤を封入した袋内およびピーマンをポリエチレンフィルムで密封した袋内の雰囲気を本システムを用い分析した結果,酸素濃度を約0.1%まで測定することができた.
(5) 以上の結果から,本分析システムにより脱酸素剤封入包装袋内やMA包装袋内等の低酸素領域を含めた包装袋内の雰囲気の測定,評価が可能なことが確認できた.
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© 社団法人 日本食品科学工学会

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