日本食品科学工学会誌
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卵黄からanti-E. coli, IgYの分離方法とE. coliに対する特異性について
谷元 孝徳満 健二新村 浩二藤本 滋生
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1995 年 42 巻 4 号 p. 225-229

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抄録

(1) 食品添加物として安全でしかも経済的なカゼインナトリウムの使用によって,卵黄の中に存在する免疫グロブリン蛋白質IgYを分離できた.
(2)リポ蛋白質を凝集沈澱させる要因としてpH,およびカゼインナトリウムの濃度が重要であった.
(3)上記のようにして得られた卵黄水溶性蛋白質画分を精製した結果,ニワトリ血清IgGと同一のものが分離できた.
(4)大腸菌E.coli K-88を抗原にしてニワトリに免疫注射を行ったところ,5週目頃から凝集抗体価はピークに達し,E. coli K-88のLPSに対して免疫グロブリン蛋白質のIgYは高い感受性を示した.
(5) in vitroにおける試験においてもE. coli K-88の増殖はIgYの存在によって抑制された.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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