1995 年 42 巻 5 号 p. 328-331
AsAをインドフェノールで酸化させDAAとし,これにヒドラジンを加えて50℃で70分反応させDAAオサゾンとした.このDAAオサゾンを酢酸エチルで抽出して,薄層クロマトグラフィーによりDAAオサゾンを分離し,これを薄層デンシトメーターで測定した.この結果,これまでのDNP法に比較し糖類(グルコース,フルクトース,スクロース等)やその他の妨害物質の影響を受けずにアスコルビン酸を定量的に短時間(約1.5時間)で正確に測定する条件を確立することができた.この方法を16種の野菜と4種類の果実の総ビタミンC分析に応用した.