日本食品科学工学会誌
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Bacillus circulansが生産する新規多糖と市販多糖類の物理化学的性質の比較
磯部 由香戸山 陽子皆森 真由美横井川 久己男遠藤 金次河合 富佐子河合 弘康
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1996 年 43 巻 5 号 p. 634-641

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抄録

Bacillus circulansの生産する高粘性多糖(BPS)の物理化学的性質を,キサンタンガム,ローカストビーンガム,グアガム,アルギン酸ナトリウムおよびカルボキシメチルセルロース(CMC)のそれらと比較検討した.
BPSは比較したどの多糖類よりも保水性に優れ,乳化安定性もキサンタンガムについで優れていた.
1.0% BPS水溶液の粘度は約900cPで,他の高粘性多糖と同程度もしくはそれ以上の粘性を示した.
BPS水溶液の粘性はpH 5~9でほとんど変化が見られず,80℃までの加熱には比較的安定であった.また,グルコースの添加により粘度は増大し,クエン酸の添加により粘度が減少した.ローカストビーンガムやグアガムなどのガラクトマンナン系の多糖とBPSとの併用により増粘効果がみられた.
BPSはフィルム形成能を持ち,作成したフィルムのヤング率はCMCやグアガムのフィルムよりも危険率5%以下で有為に高かった.

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