日本食品科学工学会誌
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プロテアーゼ処理によるグロビンの非加熱ゲル化
宮口 右二永山 精美堤 将和
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1997 年 44 巻 4 号 p. 306-309

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抄録

グロビンを各プロテアーゼ(PE, CH, PA, FIまたはTR)で処理(pH 2.0~8.0, 40℃, 24時間)し,DHとゲル化発現の関係について検討し,以下の結果を得た.
(1) グロビンのプロテアーゼ処理したところ,ペプシンにより,pH 2.0~4.0でゲル化が認められ,pH 3.0で強いゲルを形成した.
(2) グロビンを各E:S比(1:32000~1/125)のペプシンで処理した場合,いずれもゲル化し,E:S比が1:8000の場合(DH=2.7%),最も強いゲルを形成したが,CH, PAおよびFI処理では,DH値が2.7%でもゲル化しなかった.
(3) SDS-PAGEにより,PE分解物中のペプチドの種類または量比はそれぞれ他のプロテアーゼ分解物のものと比較して異なることが明らかにされた.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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