日本食品科学工学会誌
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高融点乳脂肪の加熱劣化に及ぼす高圧処理時間の影響
阿部 申川嶋 淳増田 哲也鈴木 公一鈴木 和威
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1999 年 46 巻 4 号 p. 268-273

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抄録

高温で使用されることが多い高融点乳脂肪へ高圧処理(400MPa,45℃)を1時間及び4時間行った.その後,1,2および3時間の通気加熱を行い,加熱前後の性状の変化を調べることにより,高融点乳脂肪の加熱劣化に及ぼす高圧処理時間の影響について検討を行った.その結果,各高融点乳脂肪とも加熱時間の経過とともに加熱劣化の傾向を示した.また,4時間の高圧処理を行った高融点乳脂肪は加熱前後の重量変化率,導電率および酸化誘導時間の測定において,未加圧及び1時間の高圧処理を行ったものより加熱劣化を抑制した結果が得られた.

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