日本食品科学工学会誌
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改良真空生地膨脹量測定法による小麦粉の製パン性簡易評価
山内 宏昭一ノ瀬 靖則高田 兼則入来 規雄桑原 達雄
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2000 年 47 巻 1 号 p. 46-49

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抄録

国内のパン用小麦の育種選抜に利用するための製パン性(比容積)の簡易推定法として真空生地膨脹量測定法(改良法)の有効性について検討した結果,本法により,比容積を高精度(相関係数0.849)で比較的簡便に評価できることが判明した.本法の相関係数は,従来法のタンパク質含量,SV値による評価法の相関係数より片側検定1%危険率で有意に高い値であった.この測定法により,育種初期世代で製パン性(比容積)の高精度の評価が可能になると期待される.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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