日本食品科学工学会誌
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実験転移腫瘍系による沢ワサビ成分6-(methylsulfinyl) hexyl isothiocyanateの転移抑制効果
福家 洋子沢木 佐重子野村 孝弘猟山 一雄
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2000 年 47 巻 10 号 p. 760-766

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抄録

(1) 高頻度で肺に自然転移を起こすr/mHM-SFME-1細胞を用いた実験転移腫瘍系によるin vivoでの転移検定方法をさらに検討した.転移の検出は,原発腫瘍由来のヒトc-Ha-ras 1遺伝子をPCR法によって増幅した後,検出バンドを定量化することによって行った.
(2) 本法を用いて,ワサビ成分6-MITCの腎臓への播種抑制効果を検討した結果,6-MITC投与群ではコントロールおよび他の薬剤投与群に比べ,原発腫瘍由来のヒトc-Ha-ras 1遺伝子の検出は低い結果となった.これは原発腫瘍から血流中への腫瘍細胞の移動を抑制しているためと推察された.
(3) ワサビ成分6-MITCの経口投与による肺への転移抑制効果を検討した.400μM投与群は5匹中4匹でc-Ha-ras 1遺伝子は検出されず,他1匹で転移指数0.47であり,コントロールに比べ明らかに転移が抑制された.

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