日本食品科学工学会誌
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落花生殻に含まれるキシログルカンのオリゴ糖分析
フコース含有キシログルカンオリゴ糖の製造に関する研究(第2報)
加藤 陽治野呂 治東 康夫
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2000 年 47 巻 7 号 p. 560-563

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抄録

フコース含有キシログルカンオリゴ糖を生産するための基礎的知見を得るために,落花生殼多糖標品中のキシログルカンの構成オリゴ糖単位の構造解析および落花生殻多糖標品に対する市販酵素標品の加水分解機構を調べた.落花生殻に含まれるキシログルカン量は殻重量の約0.4%であった.落花生殻キシログルカンを構成するオリゴ糖単位は,XXXG,XXLG,XLXG,XXFG,XLLGおよびXLFGで,そのモル比は33:4:5:25:6:27であった.また,工業用ヘミセルラーゼ酵素標品セルロシンT2が落花生殻多糖標品からキシログルカンオリゴ糖を生産するのに有効な酵素の一つであることがわかった.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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