日本食品科学工学会誌
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ハーブ水抽出成分の抗酸化活性
寺沢 なお子山崎 希福井 優美子
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2001 年 48 巻 2 号 p. 99-104

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抄録

各種フレッシュハーブの抗酸化能の評価及びカレープラント中のポリフェノール類の分離同定を行ない,以下の結果を得た.
(1) ロダン鉄法による抗酸化能測定の結果,新たにカレープラント,スイートラベンダーにおいて32mg BHA/ml/g以上に相当する高い抗酸化能が認められた.
(2) DPPH法によるラジカル消去能測定の結果,ナツメグでは約0.6mg BHA/ml/g,フローレンスフェンネル,イタリアンパセリ,ローズマリー,スペアミント,スイートラベンダー,スーパーアロエでは0.4mg BHA/ml/gと同等かそれ以上に相当する高いラジカル消去能が見られた.
(3) カレープラントのラジカル消去能は総活性の約25%がポリフェノール由来と考えられた.
(4) カレープラント中のポリフェノールをHPLCで検出した結果,ヒドロキノン,没食子酸,レゾルシノール,ピロカテコール,クロロゲン酸,(+)-カテキン,ゲンチシン酸,EGCgと思われるピークが検出され,ゲンチシン酸,EGCg,(+)-カテキンが多く含まれていた.またこれらについてラジカル消去能を測定した結果,EGCgが約500mg BHA/ml/gと特に高かった.以上より,カレープラント中ポリフェノールのラジカル消去能はその活性・含量から主にEGCgに由来すると考えられた.

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