日本食品科学工学会誌
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山形みどりな(タカナとハクサイの細胞融合雑種)の成分特性
鈴木 東子進藤 久美子渡邊 智子阿部 清細田 浩堀田 博安井 明美金子 勝芳
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2001 年 48 巻 8 号 p. 611-616

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抄録

山形県の特産品である山形青菜の周年栽培を目的に,山形青菜とハクサイの細胞融合により作出された新野菜「山形みどりな」の特性を明らかにするため,同一圃場において同時期に栽培された育種親(山形青菜およびハクサイ)と成分を比較検討した.
1. エネルギー,および水分,たんぱく質,炭水化物,食物繊維,灰分,多くの無機質成分,ビタミンB1の各含有量において,山形みどりなは,山形青菜とハクサイの中間的な値を示した.
2. 山形みどりなのβ-カロテン,ビタミンB2,ビタミンC,単糖類の各含有量,遊離アミノ酸組成は山形青菜の特徴を有していた.
3. 山形みどりなの辛味の主成分は,山形青菜から多く検出されるAITとは異なっていることが明らかとなった.

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