日本食品科学工学会誌
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リン脂質アマドリ化合物の生成と細胞毒性に対するマネギ抽出物の抑制効果
玉 正浩仲川 清隆宮尾 興平並木 満夫宮澤 陽夫
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2002 年 49 巻 10 号 p. 646-651

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抄録

本研究では,タマネギ抽出物がAmadori-PEの生成と細胞毒性に与える影響を調べDioleoyl PEとD-グルコースをメタノール中でインキュベート(60℃, 1日)すると,dioleoyl PEの50%がAmadori-PEに変換されていた.また,dioleoyl PEとグルコースをインキュペートして,その脂質抽出物をマクロファージ系細胞株であるJ774A.1に処理すると,顕著な細胞死が認められた.このインキュベート溶液にタマネギ抽出物を少量(0.1%, v/v)加えると,madori-PEの生成と細胞毒性が顕著に抑制された.これらの結果から,タマネギは脂質グリケーションの抑制成分を含み,Amadori-PEの生成を抑えることで細胞毒性を和らげていることが初め明らかになった.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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